『何が言いたいの?』と思われるホームページ。先に伝える見出し活用法
◆「昨日の夕飯」と「校長の長話」つまらない話の共通点
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「昨日の夕飯」、「今日のランチ」を記したブログ記事、見かけませんか?
しかも、「おいしかった」とか「焼きすぎて焦がしちゃった」とかのオチも無く、
食事記録のように淡々と食事内容を掲載した記事です。
正直言って、
「つまらない」ですよね。
仲間内で盛り上がるには良いかもしれませんが、
新規訪問者にとっては「夕飯?だから何?」となります。
話は変わって、
「校長先生の長話」経験したことありませんか?
私が通っていた学校の校長先生の話です。
ダラダラと長い話で、しかも要点が見当たらないのです。
もしかしたら、経験乏しい私たち生徒には理解できない”要点”があったのかも知れませんが、
私たち生徒は口をそろえて「何が言いたいんだろう?」と言っていました。
「昨日の夕飯ブログ」と「校長先生の長話」つまらない話の共通点は、
聞き手に「何が言いたいのか」伝わっていないことです。
「何が言いたいのか」わからない話は、聞いていても面白くないですよね?
趣味で始めたブログであれば、新規訪問者に迎合する必要は無く、
「内輪ネタの夕飯記事」もありでしょう。
校長先生の長話も、担任がクッション役になり大人には解る”要点”を噛み砕いて
生徒に伝えれば問題ありません。
ですが、”商売”に直結するのであれば、話は別ですよね。
今日のコラムは、まさに”商売”に直結する内容です。
◆ホームページでもよくある失敗「で、何が言いたいの?」
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実はこの、
「何が言いたいのか良く解らない」というのは、
ホームページでもありがちな失敗です。
ここでいう「何が言いたいの?」の”何”が指し示すものは、
「うちの商品を買ってくれ!」という私たちの本音の結論ではなく、
そこに至るまでの売り文句の話です。
「うちの商品はこんなに高性能!」とか
「うちのサービスは決め細やかで万全です!」といった具合に、
製品の良さやサービスの優位性をアピールするわけですが、
こういった売り文句が
「何が言いたいのか解らない」と思われてしまうことがあるのです。
要するに、
【お客さんに製品のアピールポイントがまったく伝わっていない】
そんな状態のホームページがあるんです。
もしこんな状態のホームページならば、
売れるわけがありませんよね?
あなたのホームページ、大丈夫ですか?
*このコラムの最後に、自分で出来るチェック項目掲載しました。
気になる方はチェックしてみましょう。
◆何が言いたいのか知っているあなたと、知らないお客
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ホームページの文章を書いている”あなた”は、
その文章で「何が言いたいのか?」当たり前のように知っているでしょう。
でも、お客さんにとってはどうでしょうか?
お客さんは、
当然、「何が言いたいのか?」事前に知っているわけではありませんから、
あなたの文章を読んで「何が言いたいのか?」把握しなければなりませんね。
繰り返しになりますが、
あなたは「何が言いたいのか」を決めて文章を書くわけですが、
お客さんはあなたの書いた文章から逆算して
あなたが「何が言いたいのか?」推測する必要があるのです。
あなたとお客さんでは、同じ文章を見るにしても視点が違うということです。
そしてこの違いが、
「何が言いたいのか良く解らないホームページ」を生んでしまう要因になっています。
◆何が言いたいのか?先に伝える見出し活用法
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「何が言いたいのか?」逆算して読み解かせることは難しいのですが、
それならば、もっと単純に伝えてしまえば良いのです。
そのままズバリ、
「何が言いたいのか」先に伝えてしまうのです。
文節ごとに見出しを作り、
見出しの中に「ここでは○○を伝えますよ」と明記すれば良いだけです。
真面目で勤勉な方は、
「文章の原則、起承転結に反する!」と思われるかもしれませんが、
商売用のホームページでは「結」から先に書くのがルールと覚えてください。
とても単純ですが、
きちんと効果があります。
特に、「文章ベタ」な方ほど、この効果は大きいようです。
実際に効果があった株式会社サンケンの事例を紹介します。
主力商品の一つに「タイルクリーン」という洗浄剤があるのですが、
その商品の説明ページに要点をまとめた見出しを入れただけで、
翌日からお問い合わせが倍増し受注も増えたという実例があります。
見出し以外の文章はほとんどいじっておらず、
アピールしている製品特徴も変わっていません。
変わったのは、
見出しを付けて「言いたいこと(アピールポイント)」を伝えただけです。
アピールポイントを見出しにしてまとめることで、
アピールポイントが解りやすくなり、お客さんの心に届いたのでしょう。
1時間もかからないたったそれだけの作業で、
お問合せや受注が増えれば儲けもの。やらない手は無いですね。
ちなみに、
サンケンのホームページを書いている遠藤社長は、
バリバリの理系で、自他共に認める文章ベタな方でした。
「文章が苦手!」
「言いたいことがなかなか伝えられない!」
という方は、ぜひ見出しを活用してください。
◆1分でできるホームページの自己チェック
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□1.見出しはつけている?
□2.適度な文章区切りで見出しを使っている?
□3.見出しの内容は、文節のまとめ(「で、何が言いたいの?」の答え)になっている?
□4.見出しは通常の文章よりも目立つようにデザインされている?
□5.見出しだけを飛ばし読みしても、どんな内容か想像が付く?
Yesにならない項目が一つでもあったら、改善を試みましょう。
番号の若い項目ほど重要です。
3番の項目までは特に重要ですので、Yesになるように心がけましょう。
◆まとめ
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伝えなければ売れない商用ホームページ、
「何が言いたいの?」と思われるのは致命傷。
見出しを使って「何が言いたいのか」先出しで伝えよう。
文章ベタな人にも効果絶大です。
【次回のコラムはお休みです。】
次回(12月31日(水))のコラムはお休みです。
みなさん、良いお年を(^^)ノシ