「アクセス2倍で売上2倍の嘘」ホームページ売上方程式の表と裏(裏編)
◆アクセス2倍で売上2倍という理屈
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「アクセス数を2倍に増やせば売上も2倍に増える」
という話を聞いたことがないでしょうか?
この売上アップ対策のお話は
前々号からお送りしている「ホームページ売上の方程式」
から導き出された考えです。
ホームページの売上方程式は、
売上= アクセス数
× コンバージョン率(買う人の割合)
× 客単価
で示されます。
この理屈から考えれば、
アクセス数を2倍に増やせば売上が2倍に増えるのは明らかですよね。
「なるほど。」
と納得してしまいそうなお話です。
多くの売上アップ情報サイトで語られているため、
一度は耳にした人が多いのではないでしょうか。
◆理屈通りには行かないのが商売
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前述の「アクセス数2倍で売上2倍」の話ですが
残念ながら理屈どおりには行かないことが多いのです。
実際にやってみると判るのですが、
私の経験上、アクセス数2倍で
売上は1.1倍程度の微増から、よくて1.5倍程度です。
アクセスの増加によって確かに売上は増えていますが、
理論値の2倍から比べるとずいぶん小さな伸びです。
様々な要因が複雑に絡み合う商売の世界だけあって、
そうカンタンに理屈どおりには行かないようです。
◆間違いから導かれる新!売上の方程式
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失敗の裏に成功の道しるべが隠されているように、
間違いの裏に正解へのヒントが眠っています。
なぜ、「アクセス数2倍で売上2倍」という理屈は
間違ってしまったのか?
考えてみると、一つの仮説が浮かび上がります。
◆基本の方程式では、客層を考えていなかった
アクセスを増やすということは、
それまで来ていなかったお客さんを連れてくることになり、
当然、お客さんの客層が変わる可能性も高くなります。
客層が変われば、購入単価も、最適な接客方法も変わります。
ホームページ売上の方程式で言えば、
アクセスを増やすことで、
コンバージョン率や購入単価が変わってしまうということです。
アクセス2倍で売上が2倍にならないのも、これでガッテンです。
実際にアクセス解析ツールなどで分析してみると、
ホームページの客層を表す「検索キーワード」が変化しているのが解ります。
◆新!ホームページの売上方程式
客層を考えていなかったという失敗を反省し、
改良した新!ホームページの売上方程式は
売上 =
客層Aでの売上
+ 客層Bでの売上
…..
+ 客層Zでの売上
キーワードAでの売上 =
客層Aでのアクセス数
× 客層Aでのコンバージョン率(客層Aに対する営業力)
× 客層Aでの客単価
客層Bでの売上 =
客層Bでのアクセス数
× 客層Bでのコンバージョン率(客層Bに対する営業力)
× 客層Bでの客単価
…..
という具合に、
客層ごとで区切った売上の総和で示されます。
「客層」だと漠然としていて何を考えれば良いのか解りづらいですが、
通常のホームページであれば、
客層は「検索キーワード」もしくは「参照元」とほぼ等価です。
そのまま置き換えて考えられます。
「検索キーワード」や「参照元」はアクセス解析で分析可能です。
もちろんこの方程式も「理屈」で、その通りにならない局面があります。
その通りにならない局面に遭遇したら、それは新!理論の発見チャンスです。
もし新しい理論を発見したら、ぜひ私にも教えてください。
◆まとめ
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アクセス2倍でも売上2倍にならないのは客層の違い。
アクセスアップをするときは客層を意識して。
ホームページ売上の方程式はあくまで理屈。
理屈通りにならないときは、新理論の発見チャンス!
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