■=今回の目次============================■
1.メリットは一番最初に書きなさい
2.商品のメリットは、営業マンが知っている
3.「メリット」と「性能説明」を勘違いしていませんか?
【次回予告】HPの質を上げる対策(3)
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―前回までのまとめ―――――――――――――――――――――――――――
「アクセスを増やせば売上があがる!」という言葉をよく耳にするかもしれない。
でもこれは、半分当たっているが半分は嘘。
「今アクセスが100件で、売上が0なんです」
というホームページを持っている人は、
いくら頑張ってアクセスを10倍の1000件にしても、売上は0のまま。
なぜなら、売上は以下の方程式で決まる
> 売上=アクセス数×アクセス当たりの売上
アクセス当たりの売上が低ければ、いくらアクセスを増やしても売上は上がらない。
そして、このアクセス当たりの売上は、
ホームページの質によって大きく左右される。
要するに、ホームページの質が低いと、いくらアクセスがあっても無駄になる。
アクセス数を稼ごうとする前に、まずは質を上げるべき。
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■┐1.メリットは一番最初に書きなさい
└┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「メリットを一番最初に書く。」
トップページをチラッと見ただけで帰ってしまう人が多い。
なかなか文章を読んでもらえない。
そんなホームページには、かなりの効果があります。
◆なぜ最初にメリットを書かなければいけないのか?
ホームページを見に来るお客さんには、2つの特徴があります。
それは、
1.自分の「得」になる情報だけを探しているので、
自分が得られるメリットに深い関心を示す
2.超が付くほどせっかちなので、
パッと見て探し物が見つからなければ他へ行ってしまう。
ホームページを見に来る人は、
「何か良い情報はないか?」と、ホームページをいくつもチェックしています。
いくつものホームページをチェックするので、
どうしても時間が足りず「せっかち」になります。
パッと見て探し物がなければ、他のホームページを探しに行ってしまうのです。
私の場合、
ホームページを開いて、最初の部分だけを5秒ほど眺めます。
そこにお目当ての「メリット」がなければ、すぐ他のホームページへ行きます。
全員が同じく「5秒で判断する」という訳ではありませんが、
ホームページを使って調べ物をする人は、ほとんど同じ傾向を持っています。
もし、あなたのホームページの最初の部分に、
あなたの商品のメリットが書いていないのであれば、
せっかくお客さんを取り逃がしていることになるんです。
■┐2.商品のメリットは、営業マンが知っている
└┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
それでは、実際にメリットをホームページに書き記すために、
メリットを列挙してみてください。
あなたの商品のメリット、あなたの商品を使って得られる利点はなんでしょう?
考えて、それを列挙してください。
、、、、
、、、、、、、、
意外に難しいですか?
もし難しいのであれば、
実際にお客さんを口説く営業トークを思い出してください。
もしあなたが営業マンでないのなら、営業のトップセールスに聞いてみてください。
営業マンは、必ずといってよいほど、営業トークでメリットを説明しています。
「メリットを説明すると客が食いつく」と気付いている営業マンならば、
そくざに答えが出てくるでしょう。
しかし中には、そういった理屈を気付かずに自然体で使っている営業マンも
いるようです。
そんな人には、
「実際にお客さんと話すとき、どんなことを話したか」
細かに聞き出しましょう。
しかし、話した内容を全て覚えている人は稀です。
聞き出すだけでは思ったように答えが見つからない場合、
「営業に同行する」もしくは「営業活動の様子を観察する」といった手法も
必要になるかもしれません。
■┐3.「メリット」と「性能説明」を勘違いしていませんか?
└┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
自社商品のメリットを挙げることができましたか?
それでは、そのメリットが正しいかチェックしてみましょう。
★チェックポイント:そのメリットは、性能の説明になっていませんか?
「メリット」と「性能説明」は混同しがちです。
解りやすい例を出してみましょう、
[スポーツドリンク]を思い出してください。
「水分の吸収が早い」
これは、[スポーツドリンク]のメリットを表しているでしょうか?
、、、、
『そうじゃないの?』と少しでも思った方は、要注意です。
これは「性能説明」になります。
[スポーツドリンク]のメリットは、
「運動後の水分不足をいち早く解消できる」
「水分不足による運動能力低下を素早く解消できる」
といった具合になります。
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もう一つ例を出してみましょう。
今度は電化製品、[掃除機]を考えてください。
「ハイパワーモーター内臓で吸引力がすごい!」
これは、[掃除機]のメリットを示したキャッチコピーでしょうか?
もちろん、これも「性能説明」になります。
では[掃除機]のメリットを示したキャッチコピーは、、、、、、
「外干し不要!じゅうたん掃除が驚くほど楽になります」
こうなります。
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どうでしょう?
両者の違いがわかりましたか?
、、、、
、、、、、、、、
◆「性能説明」「メリット」両者の違いは、「視点」にあります。
「性能説明」が、その商品の優れたところを説明しているのに対し
「メリット」は、その商品を使った人が実際に得られる利点を表しています。
言ってみれば、両者は「視点」が違うといえます。
「性能説明」は、開発者の視点、商品側の視点でかかれており、
「メリット」は、使った人(お客さん)の視点でかかれている。
ということです。
それでは、この前提を踏まえて、上記の例をもう一度見てみましょう。
・[スポーツドリンク]
性能説明:水分の吸収が早い
メリット:運動後の水分不足をいち早く解消できる
水分不足による運動能力低下を素早く解消できる
・[掃除機]
性能説明:ハイパワーモーター内臓で吸引力がすごい!
メリット:外干し不要!じゅうたん掃除が驚くほど楽になります
感覚として、理解できるのではないでしょうか?
「性能説明」と「メリット」は、冷静に淡々と解釈すれば、
けっきょく同じ点にたどり着きますが、
その状態を説明するアプローチがまったく異なるんです。
人間は、冷静に淡々と解釈しません。
「性能説明」と「メリット」はまったく違ったものに聞こえるはずです。
もちろん、その差は、
「ホームページの集客力」として現れます。
性能説明だけを書いていても、ある程度の集客力はありますが、
的確な「メリット」を書いた場合、圧倒的な破壊力があります。
歩兵と戦車、ノコギリとチェーンソー、乗用車とF1カーぐらいの差があります。