◆ホームページは1対多数の営業ツール
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
直接顔をつき合わせて行う対面営業は、1対1の接客方法です。
営業マン一人で、お客さん一人に対応します。
これにたいしてホームページは、1対多数の接客方法です。
ホームページの内容(文章や写真、表やグラフなど)が、
それを読んでいるお客さんに対して、接客を行います。
ホームページに載せる内容は、事前に準備しますので、
見に来たお客さんごとに対応をする必要はありません。
一つのホームページを作る手間で、
何人でも接客することができるのです。
例えば、
10人がホームページを見ていれば、1対10の接客方法になります。
ホームページへの来客数を増やせば、
1対1千人、1対1万人の接客だって可能なのです。
◆「1対多数」で良く使われる「みなさん」という二人称
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「1対多数」で接客ができるのは、ホームページの特徴です。
そういった面では、
ホームページは、「セミナー」や「講演会」などに似ています。
セミナーや講演会などで講師を勤める先生は、
その会場に集まった「たくさんの誰か」に対して話をします。
そのため、聞き手全員に話を振るときは「みなさん」という二人称を使います。
「みなさん、ご質問はありませんか?」
「みなさん、○○をご存知ですか?」
「みなさん、この問題について何か意見はありませんか?」
という具合に、聞き手は「みなさん」という二人称で呼ばれるのです。
二人称の「みなさん」は、
ホームページでもよく使われています。
ホームページを読んでいる人に話を振るときに、
「みなさん」という二人称を使うのです。
◆実は1対1のホームページ?読む側目線で考える。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ホームページを作る側からすれば、
たくさんの「誰か」に向けたメッセージを書くわけです。
そのため、
ホームページを作る側にとっては、
「みなさん」という二人称がしっくり来ます。
一見何の問題も無いようですが、
実は、ホームページで二人称を使うのであれば「あなた」の方が良いのです。
これは、ホームページを読む側の目線で考えると良く解ります。
Q:ホームページを読むとき、
一人で見ていますか?たくさんの人と一緒に見ていますか?
一台のパソコンの前に何十人も集って、
みんなで一緒にホームページを見てるという人は、ほとんど居ないでしょう?
ほとんどの人が、一人でホームページを見ているはずです。
セミナーや講演会のように、
自分の周りに、たくさんの人達が居るわけではありません。
ホームページを読む側の目線で見ると、
ホームページは1対1になるわけです。
読む側の感覚からすれば、
「みなさん」より「あなた」がしっくり感じるものです。
「みなさん」では自分のことだとは感じることができませんが、
「あなた」と呼ばれれば、自分のことだと実感できます。
読み手に話を振るときには「あなた」を使いましょう。
例えばこんな売り文句ならば、
×「~でお困りのみなさんに、お得な情報をお知らせします。」
よりも、
○「~でお困りのあなたに、お得な情報をお知らせします。」
という方が、お客さんの心に届きやすいのです。
◆まとめ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「1対複数」は、こちらの目線。
お客さん目線で見れば、ホームページは1対1。
読む側を示す二人称は単数形を使いましょう。
「みんな」より「あなた」で反応率があがります。