◆「全部任せたい」というよくあるご相談
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『ホームページを全部任せたいんですよ。
私は素人なので何も解らないから、全部やって欲しいんです。』
お客様からいただく、よくあるご相談です。
お客様は続けてこう言います。
『餅は餅屋と言うでしょう。
プロのあなたを見込んで、お願いしたい!
バンバン売れるホームページを期待してますよ。』
私をプロとして認めてくれたお客様に感謝しつつも、
私は決まってこう断ります。
「餅は餅屋と言いますが、落とし穴がありますよ」と。
今回のコラムは、この”餅は餅屋に隠された落とし穴”に迫ります。
「プロに任せるのが一番いいでしょ!」と信じていた人、必見です!
◆建築は職人さん。営業も職人さん!?
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「ホームページ」で考えると難しい話も、
現実世界に例えて考えると、途端にカンタンに理解できます。
今回も、現実世界の例に置き換えて考えましょう。
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【見知らぬ土地に進出する!】
あなたの会社が、未進出の新しい土地に支店を開くことになりました。
新天地への進出です。
そこであなたが大抜擢されたのです!
以下2つの、重大な仕事の舵取りを任せられたのです。
①店舗の建築
②営業準備(営業資料作成、人材育成など)
店舗の建築を任せる業者を探し。
それと平行して営業資料を作成し、人材育成のカリキュラムを作り、、
と大忙しになることでしょう。
さてさて、
ここで一つ確認なのですが、
Q:建築会社や大工さんなんかに、
営業準備も任せて良いものでしょうか?
考えるまでも無く、答えが出てきますよね。
A:そんなのダメに決まっている。
店舗を建築するのは、建築のプロ。
建築会社が大工さんや電気工事やさんなんかの職人さんを集めて、
職人技を使いつつ、うまく店舗を建ててくれます。
これは、素人にはできない職人芸。
でも、この職人達はあくまで店を建てるプロであって、
その店の中で行われる営業活動に関してはずぶの素人。
だから、営業準備なんて出来るわけもない。
当たり前の話ですよね。
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ここで、話をホームページに戻します。
上記の例で言う「店舗の建築」をホームページに置き換えると、
ホームページを成型する作業に当たります。
ホームページ業者が専門としている領域です。
ホームページ業者は、「建築会社」や「大工さん」に当たると言うことです。
それでは、
上記の例で言う「営業準備」は何に当てはまるのかというと、
ホームページの中身を考える作業に当たります。
最初の例で出たお客様のご相談
「ホームページを全部任せる」
これをそのまま実行に移せば、
「営業準備」の部分を、
建築のプロであるホームページ業者が行うことになるのです。
実際の店舗であれば、
こんな有り得ない間違いは起こるはずもありませんが、
ホームページになると、なぜか多くの方が間違えてしまうのです。
◆業者が教えてくれない真実「中身を任せてはいけない」
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この話。
多くのホームページ業者さんは教えてくれません。
そんなことを言えば、
「自信が無いんだな?じゃぁ君には頼まない。他を当たろう」
とお客さんに逃げられ、仕事が取れなくなるからです。
仕事を受注するために、
自分の成績のために、
今月の給料のために、
愛する家族のために、
ホームページ業者の営業マンはこう答えるしかないのです。
「解りました。お任せください。」と。
でも、多くの業者さんは気付いています。
「全部お任せ」がほとんど失敗するという事実に。
本当は声を大にして叫びたいのです。
「全部任せられても失敗するよ!
うちは形を作るプロ。中身までは考えられないよ!」
友達にこっそり教えることがあっても、
お客さんには絶対に言わない真実です。
*「じゃぁ、なんでおまえは教えるんだ?」という問いに対する答え*
もちろん仕事は欲しいのですが、無理やり受けても高確率で失敗するので「短いお付き合い」になります。正直に教えれば、お客さんが他の業者で失敗したときに私のところに帰ってきて、その後の長いお付き合いにつながる可能性が残ります。
私のビジネスの性質上、短いお付き合いのお客様は赤字になる可能性が高く、長いお付き合いになって初めて黒字が出ます。私の場合は、正直に言うことが自社の利益つながるという訳なんです。
◆まとめ
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「全部お任せ」は失敗コース!
中身の考案はホームページ業者の専門外です。
業者から「専門外だよ」とは教えてくれません。
こちらできちんと理解しておくのが大人のマナーです。