最初の関門はコミュニケーション。その言葉でお客の心を揺さぶれますか?
この章のまとめ
- ホームページ業者はお客を知らない。ホームページの舵取りは、お客をよく知っている社内の人間がやるべきです。
- 社内でホームページを作るなら「専門用語」に気をつけよう。本人も気付かないうちに使っていることがあります。
- カッコ悪くても問題なし。良さが伝わればお客さんは来てくれる。
儲かるホームページとはお客さんを獲得するために使うもの。お客さんを獲得するということは、お客さんを"口説く"ということです。
では、お客さんを口説くためには何を気をつければいいのでしょうか?
お客さんを口説くために大切になるポイントを、この章でお伝えしてまいります。
お客を知らないパソコンオタクにお客の心が掴めるか?
ホームページでよくある失敗が「パソコンに詳しい人間に任せてしまう」という物です。
例えば、"パソコンに詳しい若い社員"や、"いっつもパソコン仕事をしている事務員"、さらには"ホームページの専門業者"もそうです。こういったパソコンに詳しいだけの人にホームページを任せてしまうと、9割以上は失敗します。
それは、パソコンに詳しいだけの人(パソコンオタク)は、お客さんに物を売ることが出来ないからです。
これにはきちんとした理由があります。
パソコンに詳しい人の多くは、仕事のほとんどが内勤です。せっかくのパソコン知識を役立てるため、資料作成や経理処理、データ入力などオフィス作業 に従事している人がほとんどです。仕事柄、直接お客さんと接する機会が少ないため、どうしてもお客さんに対する知識が不足します。
「お客さんが何を考えているのか?」
「お客さんが何を求めているのか?」
「何を言えばお客さんに伝わるのか?」
「どうすればお客さんに物が売れるのか?」
こういった商売に必要な知識がまったく無いのです。これは、パソコンに詳しい人の仕事上やむを得ないことです。
あなたの周りにいるパソコン好きな人を思い出してください。ほとんどの人が接客をしたことが無く、営業が苦手な人ばかりではないでしょうか?
そんな人に、お客さんを獲得する(=口説く)ホームページを任せれば、失敗するのは陽の目を見るより明らかです。
私自身、そういった"パソコンに詳しい人"のポジションに居たため良く解ります。
ホームページの舵取りは「お客さんをよく知ってる人」に任せよう!
ホームページの舵取りは、パソコンに詳しい人ではなく、お客さんをよく知っている人に任せるべきです。
具体的に誰が適任かというと、
「社長自身」や「トップ成績の営業マン」、もしくは意外なところで「いつもお客様からの電話に出ている窓口担当者」が候補にあがります。
小さな会社や個人事業主の場合には、やはり「社長自身」が最有力候補です。お客さんに対する知識、行動力、責任感、と、どれをとっても社長以上に結果を出せる人間は社内に居ないでしょう。
社長:『え?ホームページなんて出来ないよ!』
という声が聞こえてきそうですが、大丈夫。何もホームページの作り方を一から勉強しろというわけではありません。パソコンが得意な社員に手足となって動いてもえば良いのです。もしくは、弊社のラクマスのような作成ツールを使えば初心者でも簡単にホームページが作れますので、こういったツールを利用するのも手です。
自然に口をついて出る「専門用語」にご注意を!
"お客さんに詳しい社内の人間"がホームページを作るのが、儲かるホームページへの最短ルートです。が、ここで気をつけて欲しいことがあります。
それは、「専門用語」です。
社内で普段から日常的に使われている単語の多くは、お客さんにとって意味がわからないものが多いのです。専門用語を言っていると自覚できれば問題無いのですが、日常的に使っているため本人も気付かない間に自然と口をついて出てきます。
お客さんに対面で説明していれば、お客さんの理解できていない表情(首をかしげたり、目が点になったり)を読み取ってその場で言い直しが出来るのですが、ホームページではお客さんの顔が見えません。気付けば、お客さんが読んでも訳がわからない専門用語だらけのホームページになっていた、なんてことになりかねませんのでホームページ作成の際には注意が必要です。
カッコ悪くてもいい。伝わる文章を書け!
自分でホームページを作るとなると、躊躇する人が居ます。
「文章苦手だから、カッコイイ言い回しで書けない」
「センスが無いから、カッコよくデザインできない」
ハッキリ言って、そんなこと気にしなくて大丈夫です。
あなたの業種が「カッコよさが何よりも重要」な特殊な商売でなければ、ほとんど問題無いからです。
もちろん、「見た瞬間に頭が痛くなり逃げ出したくなるような酷い見た目」では問題外ですが、最低限のラインを守っていれば問題ありません。(最低限のラインについては後の章にて解説しています。)
お客さんがあなたに求めているのはホームページのカッコよさではなく、実際に提供している商品やサービスの中身だからです。
提供している商品やサービスの良さがひしひしと伝わる文章を書く方がよっぽど大事です。
例えカッコ悪くとも、商品やサービスの良さが伝われば、お客さんは来てくれます。
この章のまとめ
- ホームページ業者はお客を知らない。ホームページの舵取りは、お客をよく知っている社内の人間がやるべきです。
- 社内でホームページを作るなら「専門用語」に気をつけよう。本人も気付かないうちに使っていることがあります。
- カッコ悪くても問題なし。良さが伝わればお客さんは来てくれる。
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