◆どっちがいいんでしょうか?
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「どっちがいいか迷っているんです。」
お客さんからよくいただく相談の一つです。
二つの候補があり、なかなか決められないというのです。
この「どっちがいいか」という相談の対象は
今後の明暗を分けるような重大な相談から、
どっちを選んでも大差の無い悩みまで様々です。
どっちを選んでも大差が無い場合には決まって
「前者がオススメ」と答えるようにしています。
適当に答えているように感じるかも知れませんが、
ちゃんと狙いがあります。
早く悩みを解決させるためです。
◆悩みは損の元。考え事が原因の事故もある
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大学時代、バイト先までバイク通勤をしていました。
毎回同じ道を通うので、良くも悪くも”慣れ”が生じ、
通勤中は考え事をするのに最適な時間でした。
ある日、事故を起こしました。
突然曲がってきた対向車にブレーキが間に合わず、脇腹に激突。
考え事をせずに100%運転に集中していたら避けられたかも知れません。
何を考えていたのかはすっかり忘れてしまいましたが、
忘れる程度の「どうでもいいこと」を考えていたのでしょう。
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ホームページでも同じで、悩みは他のことに対する集中力を削ぎます。
もしその悩みが小さいことであれば、即決すべきです。
そうしないと、もっと大切な”悩むべき事”に気付けなかったり、
もっと力を注ぐべきことに集中できなかったりします。
ホームページで事故を起こしても死にはしませんが、
売上は下がるので企業にとっては死活問題です。
◆丸一日つぶすなら、コダワリは捨てた方が良い
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ホームページでよくやってしまうのが、
「細かい事に悩みすぎる」という失敗です。
よくあるのが、
「細かいレイアウト」、「細かい配色」などの悩みです。
私も未だにやってしまうのです。
「もう1mmだけ下げた方が良いか?」
「もう1文字分だけ右に寄せた方が良いか?」
「ここは赤じゃなくて、微妙にオレンジが混じった赤の方が良いか?」
「いや、やっぱり燃えるような真っ赤の方がいいか?」
傍から見たらどっちでもいいようなことに、悩んでしまいます。
「色合いに悩んで丸一日つぶす」なんて言うのも、よくある話です。
本気になればなるほど、細かいところまでコダワリたくなる。
コダワレばコダワルほど、細かい微調整をしたくなる。
人情だと思います。
でも、
この細かいコダワリは、早めに捨てた方が良いんです。
ホームページ作り始めの頃ならば特に。
細かいところだけをやり終えて「燃え尽きる」くらいなら、
「エイヤー」で適当に決めてしまった方が、全体でうまく行きます。
ホームページにはもっと優先してコダワルべきところが山のようにあるからです。
細部だけにコダワッテも、全体がダメでは意味が無いんですね。
細かいところだけコダワッテ燃え尽きた例が、
“形だけ出来ていて中身が無い”というホームページです。
よく見る失敗例の一つですよね。
もちろん、
こういった細かいコダワリが独特の雰囲気を作るという事実は否定しませんが、
それは、「うまく行った後」に、もう一段上に行くためのお話です。
それともう一つ、
細かいレイアウトや色調で表現される世界は、すでに玄人芸の世界。
「餅や餅屋」よろしく、「デザインはデザイナー」に相談するのがベストです。
◆まとめ
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小さな悩みは即決する。細かいコダワリは捨てる。
いい意味で適当になるのは成功するための「取捨選択」
□次号はお休みです。
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私もゴールデンウィーク休暇を取らせていただきました。
思いっきり仕事から離れて羽を伸ばすため、このコラムもお休みです。
次の配信は、5/13(水)を予定しています。
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