ホームページの役割は、商品やサービスをただ並べることではありません。
見込み客に「選ばれる理由」を伝え、行動を起こしてもらう=口説くためのツールです。
そのために最初の関門となるのが、コミュニケーション力。
「誰がサイトを作るのか」「どんな言葉で伝えるのか」が成果を大きく左右します。
よくある失敗例が「パソコンに詳しい社員」や「外部業者」に丸投げしてしまうケースです。
なぜ失敗しやすいのか?
それは、お客の気持ちを知らないからです。
・お客が何を考えているか
・何を求めているのか
・どんな言葉なら心に届くのか
これらは日々お客と接している人でなければ分かりません。
パソコンの知識が豊富でも、接客経験が乏しければ「お客を動かす言葉」は出てこないのです。
ホームページの方向性を決めるのは、社内でお客に一番近い人が適任です。
・小規模企業なら「社長自身」
・営業部なら「トップ営業マン」
・意外と効果的なのは「電話応対を日常的にしている窓口担当者」
パソコン操作はサポートスタッフやツールに任せ、舵取りは必ず「お客の気持ちを理解している人」が行う。
これが成功するホームページの鉄則です。
社内で日常的に使っている言葉の多くは、お客にとっては専門用語です。
本人は気づかないうちに多用してしまい、結果として「分かりにくいサイト」になってしまうのです。
対面接客ならお客の反応を見て言い換えることができますが、ホームページではそれができません。
「お客に伝わる言葉かどうか」を常に意識することが大切です。
「文章に自信がない」「センスがないから心配」という声をよく聞きます。
しかし、特別な業界(ファッション、デザイン業界など)を除けば、見た目のカッコよさより中身の伝わりやすさが圧倒的に重要です。
・多少ぎこちなくても、お客に響く言葉で書く
・サービスの良さ、強み、こだわりをストレートに伝える
これだけで、十分に成果の出るホームページになります。
この章のまとめ
ホームページ業者やPCに詳しい人は「お客を知らない」
舵取りは必ず、お客をよく知る社内の人が担当すべき
専門用語はNG
自分では気づかないうちに使っていることもあるので要注意
カッコよさより「伝わる文章」
誠実に伝われば、お客は必ず行動してくれる