「儲かるホームページの作り方」を詳しく解説する前に、まずは、「ホームページで儲けるためには何をどうすれば良いのか」という基本の部分を確認しておきましょう。この基本がズレてしまうと、どんなに頑張っても徒労に終わってしまいます。
ホームページで「儲ける」と聞くと、多くの方が ネットショップの売上 を思い浮かべます。
しかし実際には、ほとんどの企業にとってホームページの主な成果は 「お問い合わせ」や「資料請求」 です。
なぜなら、これらの行動を起こすユーザーはすでに商品やサービスに強い関心を持つ 見込み客 だからです。
つまり、資料請求や問い合わせを獲得することは、「あと一歩で売上になる見込み客を獲得すること」 と同じ価値があります。
一方で、ホームページは「顧客ごとに直接販売する場」としては不向きなケースも多いため、無理にネットショップ型の売上を目指す必要はありません。
多くの企業にとっての成功は、「見込み客の獲得」=「将来の売上の源泉を増やすこと」 なのです。
利益を増やすには、売上アップだけでなく コスト削減 も欠かせません。
ホームページ運用にかかるコストには主に2種類あります。
1.作成費用(サイト制作時に一度だけ発生)
2.維持費用(更新・管理にかかる毎月の費用)
例えば、作成費用30万円、維持費用月3万円というケースでは、初年度に66万円、5年で210万円ものコストがかかります。
もちろん、そのコストを上回る成果が出ていれば問題ありません。
しかし現実には、多くの企業が「維持費用が高すぎて赤字」という状態に陥っています。
特に小規模企業の場合は、維持費用をいかに削減できるか がポイントになります。
例えば、月3万円の維持費用でも年間36万円、5年間で180万円の出費です。
更新体制を見直したり、自社更新が可能なCMSを導入したりすれば、維持費用を 1/4程度に削減 できるケースもあります。
ただし、成果に直結する部分まで削ってしまうとコストは安いけれど役に立たないホームページ」になってしまいます。
重要なのは、「削るべき費用」と「投資すべき費用」のバランスを見極めることです。
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