◆問題を 改善のつもりで “改悪”に
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「調子が悪いテレビは叩いて直す」
多くの方が経験しているであろうお茶の間の常識ですが、
叩けば壊れる事もあると学んだのは中学生の時です。
映りが悪くなったテレビをいつもの様にバンバン!と叩いたところ、
うんともすんとも言わなくなり、完全に壊れてしまいました。
また、こんな経験もしました。
汚れが付着して視界が曇ったメガネをキレイにしようと
熱湯で煮沸してキレイにする方法を思いつきました。
数分後、
安物のレンズは無残に伸縮しフレームから抜け落ちました。
これでは、使いようがありません。
改善させるつもりが改悪になってしまう。
あなたもそんな経験の一度や二度、ありませんか?
◆やって初めて判ることも多い
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「叩いて直る」は一時しのぎの効果しかなく
叩くのは他の故障につながる危険な行為と知りませんでした。
私の安メガネに使われていたプラスチック製のレンズは
耐熱性が低く、熱変形することも知りませんでした。
前述の”改善のつもりが改悪になった”私の失敗談は、
全て私自身の無知が原因です。
元から知っていればこんな失敗はなかったのですが、
失敗したからこそ勉強し、得られた知識でもあります。
前置きが長くなりました。
そろそろ話を本題の”商売用ホームページ”に移します。
前述の一般常識レベルの知識ならば、
事前に調べることが出来るでしょう。
では、
商売の世界ではどうでしょうか?
事前に答えが見つかるものでしょうか?
様々意見はあると思いますが、
私は、「やってみなければ判らない」派です。
ある程度の”セオリー”は学べても、
人それぞれの違い、時代背景の違いなど、
商売に影響する様々な要因を汲み取った完璧な答えなど無く、
結局のところ、答えはやってみて探すしかないと思っています。
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六分の理があれば、あとは曖昧な部分があっても、
走りながら考え、修正していけばいい
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というのは、
ダイキン工業会長の井上礼之氏の言葉「六分の理」です。
この言葉に共感を覚えた方ならば、
改善が改悪になりえる事にも共感していただけると思います。
◆現状うまく行っている物は改修が難しい
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全てのホームページには何かしら問題がある
とは前々号でお伝えしましたが、
これは、
現状うまく行っているホームページも例外ではありません。
注文や資料請求など望んだ結果がしっかり得られていても、
更に改善する余地をいくつか見出すことが出来るはずです。
とは言っても、
実際に弄くり回す(もとい改修する)かどうかについては
慎重に考える必要があります。
改善のつもりが改悪になる可能性があるからです。
特に、
ホームページが会社の大黒柱となっている場合には、
それ相当の慎重な検討が必要です。
時には「そのまま見過ごす決断」が必要なときもあります。
ホームページがダメになって会社が傾くリスクを回避するために。
◆回避の先にある別のルート。もう一つ作る。
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ただ、
「リスクを避けるだけ」ではジリ貧です。
そんな時は、回避した先に別ルートを見出しましょう。
「ホームページをもう一つ作る」というのも一つの道です。
新しく作ったホームページは、
元々が底辺です。
商売にまったく貢献していないのですから、
いくら弄っても会社が傾くことはありません。
1年ぐらい実験運用してみましょう。
まったくダメでも、大黒柱のホームページを守れたことに感謝し、
運良く成功すれば、そのまま育て上げて戦力に出来る。
そんな都合のいい運用ができるのも
「もう一つのホームページ」ならではの利点です。
すでに黒字の成功ホームページをお持ちなら、
大黒柱を弄くり回してダメにするリスクを負うより、
新しいホームページを作るのも好手です。
うまく行けば
もう一本の大黒柱候補のホームページが手に入ります。
◆まとめ
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改善のつもりが改悪になることもしばしば。
うまく行っている物を変えるのはハイリスク。
新しいホームページで実験するのも一つの道。
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